多くのファンが待ち焦がれた日本のドラマへの初出演を果たした。第一作に選んだのは、二〇〇一年に韓国で放送した同名ドラマのリメーク。企業買収のプロ、シン・ドンヒョクのその後を演じている。韓国のドラマがリメークされるのは、今回が初めてのことだ。
「私がドンヒョクを演じてから随分長い時間が流れましたが、今回演じながら、この撮影をしていたころの思い出が次々とよみがえってきて、懐かしい気持ちになりました」と振り返る。
「台本は、ほとんど撮影当日、現場でもらっていました。撮影直前に五枚−十枚のコピーをもらっていたので、せりふも覚えられず、シーンの雰囲気だけを覚えて演技をしました」という。「当時は本当に大変でしたが、演技における瞬発力など、俳優として大きく成長することができました」と、このドラマに対する熱い思いを語る。
今月上旬に行われた韓国ロケでは、上戸彩、田辺誠一との共演シーンを撮影した。「お二人との撮影も、とても楽しいものでした。田辺さんの力強い演技と上戸彩さんの深みのある演技が強く印象に残りました」と、日本式の撮影現場を楽しんだ様子。十分な休憩もはさまず精力的に撮影に臨み、時に眼光鋭くモニターを見つめ、時に笑顔で現場を和ませる姿にプロフェッショナルの風格を漂わせた。
現在は、韓国の大河ドラマ「太王四神記」の撮影中だ。高句麗時代の広開土大王の一代記を描く歴史ドラマで、音楽プロデューサーに久石譲氏が参加している話題作だ。ハードな撮影の合間のドラマ出演。一昨年の来日よりもスリムな姿になっていた。
「役作りのため、体重を少し落としました。やせた方が格好いいとおっしゃってくださる方もいれば、大丈夫なの?と心配してくださる方もいるんですよ」
時代劇への出演は映画「スキャンダル」に続いて二度目。「戦闘シーンも多く、時代劇といっても前作とはまた雰囲気も内容も異なるものです。この作品のために、武術訓練や乗馬などに挑戦し、多くの時間とエネルギーを注いでいます。ぜひ楽しみにしていただきたいと思います」
NHKで放送された「冬のソナタ」で演じた、自己犠牲と思いやりのある男性像に、日本の女性は夢中に。来日時にみせた、歓迎に喜ぶ姿や、ファンを“家族”と呼び、大切にする姿勢にもファンは熱狂。「冬ソナ」をきっかけに広がった韓国ドラマ、映画への関心は、韓流という一大ブームに発展した。
「以前と比べると、日本と韓国の文化交流は格段に活発になっていると思います。日本で初めて『ホテリアー』がリメークされたように、韓国でもこの間、日本原作のドラマがリメークでドラマ化され、多くの注目を集めました。さらに日韓交流が活発になることを期待しています。私もアジアの文化交流の発展に役立てるよう、今後もさまざまな面で最善を尽くしていきたいと思っています」 (吉村智佳)
☆3つの質問
<1>幸せを感じるとき
私が最善を尽くした作品を見ていただき、それに共感してくださったり、何か新しいものを感じ取ったりしていただけたときです。
<2>俳優になっていなかったら
教師となって子供たちに夢を与えることができたら幸せですし、農場を耕し、本当に体に良い作物を作りながら、心も体も健康になる生活ができたら、とも思います。
<3>無人島にひとつだけ持っていくなら
カメラですね。無限の時間があるでしょうから、島中を探検して写真撮影を楽しみたいです。
(2007年4月22日 東京新聞)
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